2011/07/01

6 月が終わった

納品だったらしい。なんというか、破綻したプロジェクトだった。
次の仕事も同じお客さんの仕事だというんだから、中々大変な話だなあ(他人事)。

しかし、お客さんはまあ酷いが、こっちもはっきりいってお話にならないレベルで酷かった。
  1. 仕様が無い
  2. ユースケースが十分に共有されてない
  3. 時間が無い
  4. 自動化されたテストが無い
  5. 手動テスト項目が無い
  6. ロードマップが無い
どこまで書いていいのか分からないけれど…

まず満足な仕様というものは存在しなかった。お客さんが、お客さんのお客さんに出すための仕様はあったが、作る側の仕様は存在しなかった。さもありなんという話だけれど…
とはいえないものは作るしかなかったのだと思う。しかし作らなかった。問題が発覚するのはいつも物事のお尻だから、気づいた頃にはもう遅い。そもそも問題だと認識されていたのかみたいな問題もあるけれどまあどうでもいいな気づいた人間が言えばいいのだから…

ユースケースは十分に共有されていなかった。お客さんとの打ち合わせでは、前述の仕様を話し合って埋めていくのが精一杯で、埋まったときには「ああやった進んだ」なんて皆が思うんだけれど、後になって考えてみれば、あんな妄想みたいなものが埋まって喜んでいたなんて、正直頭が正月すぎる…反省。何故ボクはこういつもいつも甘いのか…
他にも思うところがあるんだけれど後述。

時間は、最初はなかった。ので、動かない手首に鞭打って、それなりに頑張ってるうちに、ずるずると納期が伸びて、気づいたらなんだか暇だねーなんてことになったんだけれど、上に並べたとおりの状況だったので、最後には問題が発生しまくって、まあ結局最後は忙しかった。仕事の質が低いから発生した、無駄な忙しさだと思う。

前回のプロジェクト(同じお客さん)の時に、ボクが単体テストを書いていたのだけれど、仕様変更が頻繁に起きた。テストを重視していたのがボクだけだったので、ガンガンテストが通らなくなるコミットが行われて、最後にはテストは捨てられてしまった…という経緯があって、今回のプロジェクトを始めるに辺り、前回の二の舞は避けよう、ということでテストなしでやりましょう、ということだったのだけれど…失敗だった。強く後悔している。
前回は、今回以上に真っ白で時間もない状態からのスタートだった一方で、ユースケースが限定的、というか、ようは「このシーケンスがこなせれば OK」という類のものだったので、いい加減な手動テストだけでも、なんとかなったという面があったのだと思う。求められていた物の品質が低かったというか…
そして今回、始まった当初はなんとなく前回のようなもの、という認識でいたけれど、そうではなかったわけで…本来なら、ユースケースをしっかり洗い出した上で、仕様をしっかりと規定し、それを元にテストもしくはテスト項目を記述し、実装し、問題があれば仕様もしくはテストを修正しテストもしくは仕様に反映させ実装し…という作業が必要だったわけだけれど…というか途中でそうでないとこれはダメだと気づいていたんだけれど、あまりの内外の状況の破滅ぷりグダグダぷりにどうでもよくなったんだよなあ…いや正直こんな状況でそれができれば全くスバラシーという感じだしどうでもいいんだけれど、そこでどうでもいいみたいに破滅を受け入れるのはイコール街中で指されても文句は言えないってことだからな…

手動テストは、やるのかなーやらないのかなーとか思ってたけど、特に気合入れてはやってなかったっぽい、よくわからない…今回は何か人がいたので、この部分はボクの仕事ではないみたいに勝手に思ってたけど、まあ誰もやりそうになかったしやるべきだった…正直気づいてたしやりたくないからやらなかった面はある…せめて言えばよかったけど、今回のプロジェクトはただ一言いうだけのやる気すら既に全く損なわれていた。うーん文字にすると酷いな。

ロードマップに関しては、ロードマップというかうーん…こう、全てがただ過ぎ去っていったみたいな感じだった。なんだれそれは…
ロードマップが云々以前に、作業指示みたいなのはほとんどなかった気がする。問題が報告される→対応するためのチケットが作られる→直す、みたいな流れはあったけれど、それだけだった。というか本当にそれだけだったんだろうなあ。それで精一杯だったんだろう、と思うことにする。
何にせよ待ってても来ないというのはよくよく分かった。正直ソウルジェムが真っ黒になるレベルの絶望だけれど、まあそんなもんだろう…7 月から僕はマネージャーちゃん!!というつもりで仕事をする必要がある。
まとめると、計画みたいなものがないから、指示もないし、ただ全てが過ぎ去っていった。


…とまあ、ないない尽くしだった。ていうか色々あってやる気もガンガン削がれてたし、手首は相変わらずだし、正直なんともならない感が強かった…なんともならない感がやる気を削いで、やる気がそがれた結果なんともならない感じになるみたいな無限拍車だ!

あとはそうだなあ、これは愚痴でしかないけれど、デザイン面の作業であんなに時間を取られなければ色々やることもできたろうに…アーキテクチャを理解していないデザイナ(相当)からの指定と、粗悪なアーキテクチャによる悪夢…Android のことですけど。Android のウィジェット周りの設計と実装は本当に酷いし、ドキュメントはろくにないし、ぐぐってもまともな情報は出ないし、このフラストレーションはどこにぶつければ…

まあ何かいつも書いてる気がするけど、自分がやらないとどうせ誰もやらないし、兎に角やろうということになるのだった。
この思考、自殺とかする系の人間の思考っぽい。
成せば成る!成せば成る!

参考:http://twitter.com/#!/NJSLYR/status/67173563685281792

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